スーパーフードという言葉は、1980年代にアメリカやカナダで食事療法を研究する医師達の間で使われ始めました。
日本スーパーフード協会によると、スーパーフードの定義を
・栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品あるいは、一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれている食品。
・一般的な食品とサプリメントの中間のような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途を併せ持つもの。
としています。多くの医師や研究者から評価が良く美容成分たっぷりなスーパーフードを7つの若返り知識と一緒にご紹介します!
美容成分たっぷりなスーパーフードで若返る7つの知識
知識1 地球最古のスーパーフード「スピルリナ」はどんな効果があるのかを知ることから始めよう。
スピルリナは約30億年前に誕生した地球最古の生物で地球最初のスーパーフードです。
スピルリナの栄養成分は、
- アミノ酸を18種類(バランスが優れたタンパク質を60%配合)
- 12種類のビタミン類(特にビタミンB12、βーカロテンが豊富)
- 豊富なミネラル(鉄、カルシウム等)
- 食物繊維が豊富(全体の8%)
- アレルギーの改善に役立つγリノレン酸
- 不飽和脂肪酸
その他、抗酸化成分(老化防止)、核酸、多糖体等、人間の必須栄養素46種類中40種類、他の栄養素も合わせると50種類以上の健康成分をたっぷり含んでいます。
まさに!スーパーフードスピルリナの特徴としては、
食品添加物・お酒・タバコ
等の有害物資のデトックスを始め、忙しい現代人の不足しがちな栄養素を補い、優れた抗酸化作用で老化まで防止してくれます。
では、スピルリナの抗酸化作用に着目してみましょう!
あなたは「フィトケミカル」という言葉を聞いた事がありますか?フィトケミカルは果物や野菜などの植物が持つ化学物質のことで、食物繊維に続く「第7の栄養素」として注目をされています。
スピルリナをはじめ植物は、動くことが出来ないことによって外界や外敵、紫外線から身を守ろうとして抗酸化物質やポリフェノールなどを作り出します。フィトケミカルは、植物の生き抜く強さから誕生した成分です。
スピルリナに入っているフィトケミカルは、
- クロロフィル(小腸絨毛間の洗浄作用・毒素排出)
- フィコシアニン(同上)
- βーカロテン(老化防止・抗酸化作用)
- ゼアキサンチン(加齢黄斑変性や白内障予防)
等があります。
デトックスやアンチエイジング、不規則な生活の方にスピルリナはスーパーフードの中でもかなりおすすめです。
知識2 スイーツなスーパーフード「カカオ・チョコレート」で美容も健康もおいしくGET
カカオポリフェノールを含むチョコレートには、
- LDL(悪玉コレステロール)の酸化を抑える
- ポリフェノールの増加に伴いHDL(善玉コレステロール)も増加する
- シミ・そばかす予防
- 老化の原因となる活性酸素の除去
等、様々な効果でお肌と体を守ってくれます。おいしいのに美容にも健康にも良いなんて嬉しいですよね。
更に、カカオポリフェノールはアレルゲンに対して抗体が作られるのを阻止してくれるので、アレルギーの改善にも役立ちます。
その他カカオには、リラックスに効果的な「テオブロミン」という成分が含まれています。
日本チョコレート・ココア協会の報告によると、チョコレートに含まれるテオブロミンは
- リラックス効果
- 冷え性改善
- 利尿作用
- 抗炎症作用
- 心血管疾患を予防
等の効果があると報告されています。
スーパーフードとしてチョコレートを選ぶ際は、たっぷりのミルクチョコレートではなくて、低温乾燥で栄養素を保っているロー(Raw:生)チョコレートを選びましょう。
知識3 発芽3日目が最高のスーパーフード「ブロッコリースプラウト」の効果とは。
最近ではスーパーもよく取り扱われるようになったブロッコリースプラウト。あんなにヒョロヒョロなのにスーパーフード?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
一見、サラダや冷奴の上に脇役として乗ってそうなブロッコリースプラウトですが、癌予防の研究を専門とする米国ジョンズ・ホプキンス大学の医学部薬理学教授のポール・タラレー氏による研究で、様々な効果が発表されています。
ブロッコリースプラウトには「スルフォラファン」というアブラナ科の野菜に多く含まれる辛み成分が、ブロッコリーの薬20~50倍入っていることがわかっています。
スルフォラファンの効果は
- 強い抗酸化力
- 発癌物質を無毒化する酵素をサポートする
- 花粉症などのアレルギー反応に役立つ
- ビタミンCが多い為タンパク質と一緒に摂取して美肌に役立つ
- 肝臓機能向上
- 胃潰瘍や胃がんの原因となるピロリ菌感染予防効果
等が報告されています。
スルフォラファンの抗酸化作用は、同じ抗酸化物質として有名なビタミンCやビタミンEよりも長時間作用することがわかっています。
また、スルフォラファンは、新陳代謝にも関わっており体内に取り込むと抗酸化酵素の生成を促進し、グルタチオン(グルタミン・システイン・グリシン)の生成を促してくれます。
その結果、細胞分裂が活性化され、新陳代謝を上げることができるとされています。
小さな姿で美容やダイエット、アンチエイジングに幅広く活躍するブロッコリースプラウトって凄いですよね。
筑波大学の竹中氏による臨床試験では、スルフォラファンを含む発芽3日目のブロッコリースプラウトを2カ月食べ続けた結果、ピロリ菌感染者の菌の減少が確認されています。
その他にもブロッコリースプラウトの効果として、
- 皮膚や紫外線によるダメージを防御
- 肝癌
- 高血圧
- 心臓病などの予防効果
等が報告されています。
是非気軽にスーパーで購入できますので身近なスーパーフードの効果を体験してみてください。
知識4 大麻草の種って合法ですか!?とドキドキしてしまうスーパーフード「HEMP(ヘンプ)シード」。
HEMPシードは麻(大麻草)からとれる種ですが、心配な方もいらっしゃると思いますので結論から言うと、合法で全く問題ありませんので安心してください。
日本が法律で規制しているのは、大麻(マリファナ)に含まれる幸福感や酩酊状態を誘発する「テトラヒドロカンナビノール(THC)」という成分で、国内で販売されているHEMPシードには入っていませんので、麻薬と全く別な物として考えて大丈夫です。
HEMPシードは世界的に人気で、良質なタンパク質で体全身をサポートし、他の植物性タンパク質には見られない「EDESTIN(エデスチン)」というタンパク質を含んでいるため、消化しやすく、吸収されやすい特徴があります。
人の体は、髪、肌、臓器、筋肉、など様々な部分がタンパク質で出来ています。HEMPシードはそのタンパク質の原料となるアミノ酸が豊富です。
更に必須脂肪酸(人体で作ることが出来ない)オメガ3系脂肪酸が豊富で、HEMPシードに含まれるα‐リノレン酸は、体内に入った後に代謝されて「EPA」「DHA」にとなます。
EPAは基礎研究では、脂質代謝や血液凝固異常の改善が認められています。
神戸大学の研究では、一日2700mgのEPAを8週間投与したことにより、本能性高血圧の収縮時血圧が低下したことが報告されています。
更に、EPAはHDL(善玉コレステロール)が酸化するのを防ぐ働きがあります。機能不全なLDL(悪玉コレステロール)を機能的なHDLに変換することによって動脈硬化を予防・改善します。
DHAはαリノレン酸を原料に合成され、1980年後半の研究で
- 学習機能向上作用
- 抑癌作用(特に、肺がん、乳がん、大腸がん)
- 抗視力低下
- 血圧降下作用
- 抗アレルギー作用
- 抗糖尿病作用
等が報告されています。
HEMPシードはスプーン1杯で1日に必要なオメガ脂肪酸が摂取できるので、ヨーグルトやサラダにサッと振りかけるスーパーフードとして人気です。
知識5 認知症に対する効果で一躍有名になったスーパーフード「ココナッツオイル」とは。
2013年に「アルツハイマーが劇的に改善した!米医師が見つけたココナッツオイル驚異の効能(ソフトバンククリエイティブ)」という本を小児科医のメアリー・T・ニューポートさんが出版したのをきっかけに日本でもココナッツオイルブームが到来しました。
メアリーさんの夫が若年性アルツハイマーと診断されたのをきっかけにアルツハイマーに良い物をと探し続けた結果、AC-1202という中鎖トリグリセリドの臨床試験を偶然見つけ、この中鎖脂肪酸がココナッツオイルに入っている事を突き止めました。
ココナッツオイルをオートミールに加え夫に食べさせたところ、その日のうちに症状が劇的に良くなったことから、ココナッツオイルの研究が進みました。
様々な研究の結果、ココナッツオイルはアルツハイマーの他にも、
- 糖尿病の予防改善
- 心臓血管疾患のリスク軽減
- コレステロールを下げる(中鎖脂肪酸はすぐエネルギーになる為脂肪やコレステロールに変換されない)
- 免疫力改善(抗菌作用のあるラウリン酸が含まれているため)
- 甲状腺機能低下の改善(中鎖脂肪酸は代謝を良くし改善方向に働く)
- アトピー改善(皮膚黄色ブドウ球菌に対する抗菌作用)
- 中鎖脂肪酸によって脂肪が燃えやすくなる
等が報告されています。
ココナッツオイルが凄いスーパーフードなのは分かったけれど、どうやって食べるの?という方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単なお勧めの摂取方法として、
- 毎日飲むコーヒーやお茶、紅茶に入れる(空腹感が減ります)
- カレーに入れる
- お菓子を作る時に混ぜる
と続ける事が大事ですので、お好みの方法で是非試してみて下さい。
知識6 日本代表!?ジャパニーズスーパーフード「昆布」パワーで病気知らず。
毎日のお味噌汁やつくだ煮、昆布茶など、日本人の生活に昔から馴染みのあるスーパーフード昆布にはどんな効果があるのでしょうか。
昆布はアルカリ性食品の中でもトップクラスで、加工食品やお肉を摂取することで酸性に傾きがちな身体を健康体の弱アルカリ性へ導いてくれる働きがあります。
昆布を煮たときに出てくるネバネバ成分の正体「アルギン酸」と「フコイダン」はお腹に優しい水溶性の食物繊維で、
- 脂質や糖質の吸収を抑える
- コレステロール値の上昇を抑えてくれます。
- 腸内環境を整え、免疫力を高めてくれる働きがあります。
- ミネラルは、カルシウムが牛乳の7倍、鉄が39倍、色素成分「フコキサンチン」は、脂肪の蓄積を抑える
- 内臓脂肪に届いて作用し高めの血糖値を下げて筋肉での糖の利用を促す
- 溜まった体脂肪を燃やすたんぱく質「UCP-1」の活性アップ
等の働きがあり、更に、うま味成分「グルタミン酸」は減塩に効果的なだけではなく、胃腸の働きを良くして過食を防ぐ働きもあります。
忙しい現代、手軽で美味しい顆粒ダシが主流になっていますが、昆布でダシを取ったお味噌汁でほっこりし、ダシを取った昆布は刻んでつくだ煮や浅漬けに再利用してエコで美容や健康にも効果的な日本のスーパーフード昆布を是非!堪能してください。
知識7 スーパーフードの効果をきちんと体感するために自分の生活を見つめ直す。
今回、厳選してスーパーフードをご紹介してきましたが、世の中には数えきれない位に効果が期待されているスーパーフードが存在しています。
スーパーフードはあなたの心や体に素敵な変化をもたらしてくれますが、気を付けたいことがあります。
持病があって通院中の方はスーパーフードや健康食品を始める前に必ず担当の医師にご相談ください。
例えば血液サラサラにする為の「ワーファリン」というお薬は、青汁や野菜などに含まれているビタミンKを一緒に摂ると血が固まりやすくなって危険です。
そして、外食、コンビニ、暴飲暴食、お菓子、ケーキ、お酒、たばこ・・・どんなスーパーフードもその効果を超えるだけ不摂生な生活をされてしまってはマイナスの体をゼロに戻すのがやっとです。
スーパーフードや健康食品を摂っているから大丈夫!と過信せずに、スーパーフードの効果を体感できるように
- 寝る前に消化に時間がかかるものを食べ過ぎない
- エスカレーターの利用を階段にしてみる
- 夜更かししすぎない
- 飲み過ぎない・食べ過ぎない(腹8分)
等、毎日少しの工夫でスーパーフードの良さをもっともっと体感することが出来ます。
さて、様々なアプローチから『スーパーフードとは?美容成分たっぷりな7つの若返り知識』をご紹介しました。
今回ご紹介したスーパーフードは、体に良いらしいなど曖昧なものではなく、よく研究され、実績のある物をご紹介いたしました。
スーパーフードがどんなに良い物でも健康効果は、一日で手に入るものではありません。
長続きさせる秘訣は、味や摂取方法が自分に合っている物を選ぶ事が大切です。健康の為にスーパーフードを取り入れた生活を始めてみませんか?
スーパーフードとは?美容成分たっぷりな7つの若返り知識
まとめ
知識1 地球最古のスーパーフード「スピルリナ」はどんな効果があるのかを知るこ
知識2 スイーツなスーパーフード「カカオ・チョコレート」で美容も健康もおいしくてGET
知識3 発芽3日目が最高のスーパーフード「ブロッコリースプラウト」の効果とは。
知識4 大麻草の種って合法ですか!?とドキドキしてしまうスーパーフード「HEMPシード」。
知識5 認知症に対する効果で一躍有名になったスーパーフード「ココナッツオイル」とは。
知識6 日本代表!?ジャパニーズスーパーフード「昆布」パワーで病気知らず。
知識7 スーパーフードの効果をきちんと体感するために自分の生活を見つめ直す。
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